Wireless Access Point Link

WAPLの基本原理


図3 WAPLの基本原理

WAPLにおけるAP(WAP)は,無線LANのインタフェースを2つ持ちます.一方はWAPどうしの通信用,もう一方はWAP配下の端末との通信に用います.WAPどうしの通信には,アドホックモードを適用し,WAP間の経路制御表を自動生成します.WAPと端末間の通信にはインフラストラクチャモードを適用します.端末間の通信パケットは,最寄りのWAPによりカプセル化され,宛先端末のWAPによりデカプセル化されます(図3).WAPは配下に存在する端末を常に把握し,パケットの宛先を見てどのWAPに送信すべきかを管理しています.WAPは配下の端末だけを管理し,カプセル化後の宛先アドレスは通信開始時に自動的に探索します.このため,大規模システムや,システム構成が頻繁に変わる場合においてもWAP間の通信負荷は大きくならないという特長があります.端末は特別な機能を必要としません.

  • 伊藤 将志,鹿間 敏弘,渡邊 晃
    無線メッシュネットワーク”WAPL ”の提案とシミュレーション評価
    情報処理学会論文誌,Vol.49,No.6,pp.1859-1871,Jun.2008

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